今回は、 「実用姓氏辞典」 に載っている日本人の苗字で、画数が84ある漢字をご紹介します。
1964年頃、一人の青年がとつぜん証券会社にあらわれ、
一流株を大量に注文しました。その金額は億に達したそうです。
支店長以下総立ちになり、それとなく金のありかを正しました。
「あやしい者ではありません。金はここに持っています。事情があって
銀行を通さずに来ました」と落ちついて口調もさわやかでした。
「では、ご注文のためにお名前を?」「タイトと申します」
「どういうふうに書かれますか?」
「三匹の龍が三片の雲を呼んで天に昇る形です」
「?」「こう書きます」と、言って名刺を出してみせました。
この文献では、発表されたのは この「大金を持って現れた人物がこの漢字の載った名刺を差し出した」 という逸話だけであり、著者がどのような経緯で、このような話を入手出来たのかは不明です。
もっとも、偽名ということも大いにありうる、ということです。
真偽のほどはわかりかねますが、話のネタにいかがでしょうか。